小谷温泉の歴史

妙高戸隠連山国立公園の標高850Mの山腹にあり、弘治元年(1555年)川中島の合戦の折りに、武田信玄の家臣によって元湯が発見されたと伝えられています。夢枕に観音様のおつげによって発見されことから、以来 現夢の湯(うつつのゆ)といわれ、450年の永きにわたり万病に効く名湯と謳われ、湯治場として親しまれて参りました。中でも元湯の源泉は、明治時代にはドイツで開催された万国霊泉博覧会に日本を代表する温泉として、登別、草津、別府、小谷の4つが出泉された名泉です。小谷温泉には元湯、新湯、あつ湯の源泉があり、それぞれ効能豊かな源泉です。掘削やボーリングなど開発をさけ、昔のままの温泉源の姿のまま、すべてが自然湧出の天然温泉です。完全掛け流しで提供され、飲泉による効果の高い良質の温泉です。湧出から、湯船での提供まで、日本でも数少ない本物の温泉です。昭和時代までは数軒の旅館がありましたが現在は山田旅館の一軒になってしまいました。秘境の一軒宿として通年で営業しています。日本海から信州へ塩を運ぶ千国街道”塩の道”は有名ですが、糸魚川根知谷から湯峠を越え小谷温泉を経由する古道の湯道として、また、妙高高原から乙見峠越えのルートなど深い山越えの峠道もあり文化や物流でにぎわい、親しまれてきました。戦後、大糸線の開通や道路が整備されると昭和26年には路線バスが小谷温泉まで、入るようになって、松本方面、糸魚川方面から容易に来る事が出来るようになりました。しかし、有数の豪雪地帯でもあるので、積雪は4mを超え厳しい自然の中にあります。
冬季(12月〜3月)路線バスは2キロ手前の大凪下までしか通っていません。
当館まで除雪は毎日されていますので、通年営業はしているものの道路状況については天気次第ですので、お問い合わせください。